アイフルの過払い請求(最新状況2013版)
アイフルの過払い金請求|基本方針
アイフルは、2009年9月、過払い金返還請求の急増により、経営悪化に追い込まれ、
事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)によって再建を図ることになりました。
2009年12月には事業再生ADRが成立し、
同社の借入れ債務の総額2721億円のうち、760億円を分割返済することで、
残債務の1960億円余りの返済を5年間猶予してもらえることになりました。
それから数年経ち、返済猶予を受けた弁済期限が2014年7月に到来するため、
アイフルとしては、ひとつの山場が訪れます。
残債務は2014年6月末時点で約1600億円(予定)あるとされ、
アイフルとして取り得る手段は、以下の3つしかないとされています。
(1)債務全額を弁済する(完済)
(2)債務全額を借り換えする(ジャンプする)
(3)債務全額を肩代わりする救世主が現れる(買収される)
週刊ダイヤモンド(2013/10/05)によれば、いずれも実現の可能性は低く、
アイフル単独での生き残りは困難であるとの見方をしています。
アイフルの過払い金返還水準
アイフルの過払い金返還水準は以下の通りです。
【 任意交渉 】 過払い金元本の30〜40%程度が目安
【 訴訟提起 】 過払い金元本の50%
アイフルの返還水準は、かなり低いので納得できない面も多々あります。
ですが、上記の通り、アイフルの倒産リスクは他社に比べて高いと言わざるを
えませんので、その点は十分注意すべきです。
そのため、当法人のアイフルの過払い金に対する基本スタンスとしては、
『倒産リスクを考慮して、訴訟提起はせず
任意交渉でスムーズ・スピーディな返還を目指す。』
という戦略で考えております。
返還額に納得がいかないということであれば、訴訟を提起して争う選択肢も
ありますが、上記のとおり同社の財務内容が非常に厳しいので、当法人としては
早期回収に重点をおくことをおすすめしております。
アイフル過払い請求の特徴
銀行傘下には入っていない、独立系の大手消費者金融業者である。
事業再生ADR手続きをとっており経営は不安定
訴訟提起前の段階で提示される和解案は、過払い金元金の30%程度
裁判で勝訴しても控訴してくる。そのため満額回収には時間がかかると思った方がいい。
訴訟提起すると、過払い金元金の50%程度の金額で和解案を提示してくることもある。
※…「過払い金元金」とは、「払いすぎた正味の金額」を言います。
当事務所では、アイフルの財務状態が不安定なことから、早期の解決をお勧めしています。
ブランド
→アイフル
→(旧)ライフカード
返還額と返還日の目安
※…払いすぎた正味の金額が「元金」です。当事務所では、元金に5%の利息を付加して請求しています。
※…返還額、返還までの期間は、当事務所のCFJに対する最近の和解実績を参考にしています。
※…返還額、返還までの期間は、相手業者の財務状況などにより変わりますので、上記の和解金額を保証するものではありません。
アイフル過払い金請求の信用情報上の注意点
アイフルに対して過払い請求をするに当たっては、信用情報上、次の点に注意が必要です。
ライフカードの借り入れが残っている場合
アイフルと株式会社ライフのキャッシング部門は平成23年11月に合併しているので、アイフルの借り入れを完済していても、「ライフカード」のキャッシングの借り入れが残っていると、「債務整理」として信用情報上事故扱いとなります。ただし、アイフルの取引と合わせて過払い状態であれば、手続き終了後は、完済扱いとされ、信用情報の事故情報が抹消されることになります。
関連会社
株式会社ライフ(旧ライフ))
株式会社ライフカード(新ライフ)
ご依頼前に契約内容(信用情報)を確認したい方
信用情報が気になる人は、ご自身で取引履歴を取り寄せ、契約内容(取引期間や利率)で過払い金発生の可能性があるのかを確認することをお勧めします。直接電話で、契約当初からすべての「取引履歴」が欲しいと言えば、開示されます。
(アイフルに対する個人で取引履歴を請求した場合の開示期間の目安)
請求から1〜2週間ほどで開示されるようです。詳細は、直接アイフルにご確認下さい。
※…過払い金MAX.com(運営:司法書士法人永田事務所)では、電話・メールでの無料相談実施中です。お気軽にお問い合わせください。
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